ドラマCD「黄昏アウトフォーカス」

発売まであと2週間!

気づきたくなかった、
始まる前に終わる恋なんか
不良で一匹狼で、実は彼氏持ちのゲイ・寿と
映画に情熱をそそぐ、映画部の撮影担当・真央は
高校の寮でルームメイトに。
とある3つの約束をして仲良くやってきたけれど、
映画部で新しい映画制作が始まり
『大友寿を主演にしたい』と監督が言い出したことで
2人の関係と友情は少しづつ変化し……。
本日は、
真央役・
松岡禎丞さん、
寿役・
内田雄馬さん、
そして映画部の監督 市川役・
中澤まさともさんの
インタビューをお届けいたします!
友情と恋、そして映画への情熱、
混じりあっては揺れ動く感情をしっとりと繊細に表現していただきつつも
収録の合間は皆さんとても和気あいあいと

まるで映画部そのままのような和やかさとチームワークでした
アニメイト特典CDには
そんな和やかな収録を終えたばかりの
松岡さん&内田さん&中澤さんのフリートークを収録!
さらに!コミックス巻末の描き下ろし漫画を音声化した
ミニドラマも

映画撮影が終わった日、恋人同士になった寿と真央が
お互いの気持ちを伝え合って未来にむけて踏み出していく夜のお話

特典は各店舗でなくなり次第終了となりますので、
お聞き逃しのないよう、どうぞお早めにご予約を!

⇒⇒⇒アニメイトオンラインショップ商品ページはこちらそれでは松岡さん&内田さん&中澤さんの
ロングインタビューをどうぞ!

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──収録を終えてのご感想をお願いいたします。内田:今回は「演劇」っていう僕らにも馴染み深いテーマを元に物語が進んでいったので、その点では僕らも感じるところと言うか理解できるようなところもありました。その中で揺れるキャラクターたちの感情が、自分の好きなものへの気持ちと、ちょっと律さなきゃいけないというか制限する気持ちと、その境目で揺れる彼らの気持ちが美しかったので、とても楽しく収録させていただきました。
松岡:寿であったり真央であったり、キャラクターのひとりひとりだったり、2人の関係値だったりが、多分どこかしらの世界で起きていそうだなって思うことが多々ありました。2人の関係からにじみ出てくる切なさだったり。中盤から後半にかけての『とあること』がすごく重要になってくるんですけど、『とあること』っていうのが恋をする人間からするとすごく「見たくない!」って思うところとか。その葛藤がありつつも、でも自分の立場っていうのも大事にできる、弱いんですけど強くもある。そんな子達がたくさんいて切磋琢磨している作品をつくれたなって思っていました。
中澤:まず、僕個人として楽しかったというのがあります。で、作品の題材として、例えば真央だったら撮影することのように、自分の好きなもの、やりたいことにたいしての強い熱が描かれていて、それはイエーイ!ってテンション上がったり燃える炎のようにメラメラして見えるのではなく、内側からじんわりしっかり自分の好きなものに向き合ってる姿であるんですね。それが、寿にとっては、なんとなく外側からみてて、どういう気持ちなのかまではわからないけどなんかいいなって思えるきっかけになって、彼らの未来につながっていくっていう。そんな風に作品の中で、作りたいものを作っている子たちがいて、それを見ている子がいて、そして市川のセリフでも言ってるんですけど「未来にむけて」って言う想いがすごく大きいなと感じられたました。この作品全体で、寿の未来のきっかけになるものが描かれているんだなぁって演じながら思っていましたし、それがうまく表現できるようにって思いながら演じました。
──松岡さんが演じられた真央について、
キャラクターの印象や演じる上で気をつけた点を教えてください。松岡:真央くんは、すごく理解のある子だなと思いました。男が好きだ、同性が好きだ、と寿がカミングアウトしたときも、フラットに『そうなんだ』と受け入れる態勢がある。でも本人はBLの「び」もわからない。び?え?なんすか?みたいなところもあったので(笑)、そういった面からも、すごく理解のある優しい子なんだなと思いました。でも一緒に寮生活をしていくって中で、ちゃんとここは線を引いていこうって言うところは、あの年代の子にしてはすごくしっかりしているイメージでした。ただやっぱり、その分すごくドライな面があって、そこが寿のおかげで変わっていくというところが演じていても難しいところでもあり、楽しかったところでもあります。結論を言えば、いい子でした。
──一緒に演じられてみて、真央の印象はいかがでしょうか。中澤:映画作りや映像作りのことをなんだかんだで真っ先に考えちゃう部分は、好きだなぁって思いましたね。だからこそ市川も、自分の作ったものや思い描いたイメージを託せるんだろうし。そういう点では、仕事としてのパートナー感っていうのも感じられてよかったなぁって思います。
内田:最初に約束をしたときに「カメラの前では嘘つけないから」って言ってましたけど、最後には(特典ミニドラマで)「カメラ持ってくればよかったなぁ」って言っているように、彼にとって映像を撮るということへ、自分の楽しさだけでなく、新たな感情が乗ってきたというのがすごくエモい流れだなって……エモいっていうとちょっと軽くなっちゃうんですけど(笑)そういう風に、自分の好きなものを通して、自分の感情が色づいていくところが描かれていて、それはこの作品の良さというか、そういうものが真央の中で表現されていて良かったなぁって思いました。あと真央はほんとにピュアな部分を持ち合わせているので、そうやってより感情が出てくるようになってからの揺れ動き方とかかわいらしく思えて、すごく素敵だなって思いましたね。
──内田さんが演じられた寿について、
キャラクターの印象や演じる上で気をつけた点を教えてください。内田:寿はあんまり親からいい感情を持たれず愛を受けづらい状態で過ごす期間があったせいで、ちょっと恐怖というかトラウマもあって、人との壁を作るというか、あまり人関わりすぎないようにしたんだろうなぁって思いました。「不良の一匹狼」という寿の説明があるんですけど、そういうトラウマみたいなことから、ひとりを選んだ人なのかなぁと。彼は傷つきやすいし、傷ついている人ですし、いろんなことを感じてきていて、だからこそ一線引いた距離感で感じやすい自分の心を動かさずに守っている。そしてそれを保ってくれている真央がいるから、居心地も良くてブレないで生活ができている。まあそのへんが先生といろいろあってぐちゃぐちゃになったりはするんですけど、真央のおかげでバランスとって毎日生活できているっていう、そういうキャラクターですよね。
でも距離感というか壁がなくなったときの、あ、ちょっと出来るようになったんだなってなったときの行動力とか、ポジティブに前に進む力もちゃんと持ってる人だったので、その辺りが寿の魅力なのかな。心までの壁や距離感はあるけど、開いたらそこにはエネルギーがしっかりあるっていう、そういう人だった気がします。
──一緒に演じられてみて、寿の印象はいかがでしょうか。松岡:寿は「なにを考えているかわからない」部分がありましたけど、実は抱えていたものが重くて……。だから、そんな中でも真央と出会ったことにより、お互いがお互いを好き合っていく過程が出てくるところがやっぱり良かったなと思いました。
あと、過去のことから、あえて他人に干渉しないようにすることは寿の優しさなのかなと。
──中澤さんが演じられた市川について、
キャラクターの印象や演じる上で気をつけた点を教えてください。中澤:作品全体でみても、(市川は)一番感情が動いていたりするんですけど、どこかぶれないところがあるというか、まわりからもいつも通りだなって言われるように、本当にいつもああいう感じでアップダウンをして、でもちゃんと作っているから信頼されてる部分もあるのかなと思いました。一番揺れ動いてるんですけど、一番軸があって、地に足がついている、そんな人じゃないとだめなんだろうなって思って演じたところもありましたし、それが非常に楽しいことでもありつつ、演じやすいところでもありました。今回ドラマCDの中では触れられてない部分ではあるんですけど、市川っていう人物については、3年生とのこととか、散りばめられている情報からなんかあったんだろうなって感じられたので、そういう部分もさらに見てみたいなって思える、そんなキャラクターだったなって思います。
──一緒に演じられてみて、市川の印象はいかがでしょうか。内田:市川はあそこがいいですよね、自分がなぜ恋愛を描くのかってわかっているのが。あれをあの年齢で考えるってすごいことだと思うし、伝えようとしてるわけだし。
なにかを生み出そう、撮ろう、って思う人の思考に夢とか希望があるってとても素晴らしいって思うんですよね。実際に(作品を)実現しようと思うと、我々役者はリアルな体験から再現をしていったりしますけども、そのリアルをどこにおくかっていうことは、全部監督が考えてますし、この作品の中でこういった思いを込めたいっていうビジョンを持てる人じゃないとそれを作るのってすごく難しかったりすると思うんですよね。恋愛の切なさとか、ちょっとBL漫画を読んで「キュンキュンした〜」なんて言ってましたけど、でもそんな風に感銘を受けて、じゃあ自分たちで感じたものを未来にむけて残していこうよって希望を持って制作しようと出来るのは、なかなかすごいことなんじゃないかな。あんな風だけど意外にみんな信頼されてるんだろうなぁと。ビジョンがあるし気合もあるし、すごい人ですよね。
中澤:市川のなにがすごいかって、作品作りをしているときに「未来に向かって」だけじゃなくて、「いつか未来になって見たときに」っていう視点が持てるのがすごいなって。そのためにいつか過去になる今を切り取るんだ、みたいな。それはすごい発想だなと。これはちょっと10年後には一端の映画監督に……売れるかどうかわかんないですけど(笑)エッジの効いた良い監督になってそうだなぁと思いますし、今回の作品で言うんだったら、10年後とか10何年後とかに「いま一番押しに押されている若手俳優!」とか言われているだろう寿の、その誕生の瞬間にまみえたみたいなところもあるなと。
松岡:キャラ的にイロモノに見られがちなんですけど、根がすごいしっかりしてて行動力があるので、みんなついていきたいって思うんでしょうね。あのリーダーシップはすごい。
内田:見習いたいものがありますよね。
松岡:あの感じだったらいろんなことができるんだろうなぁ……。
内田:ええっ、どうしたどうしたっ!?遠い目になってる!やばいやばい(笑)
──最後に、楽しみにお待ちいただいているファンの皆様にメッセージをお願いいたします。中澤:「黄昏アウトフォーカス」という作品は映画制作を舞台にしているんですけども、悲しいとか怒りとかそういった感情がどこか焼ききれて冷めてしまった寿という少年と、自分の好きなことに専念していて恋愛だとかの感情の揺れ動きには触れてこなかった真央という少年が、お互いに約束を共有し合ってそこからだんだん変わっていく、という素敵な作品になったと思います。みなさんぜひ楽しみにしていてください。
内田:「黄昏アウトフォーカス」ってタイトルにありますけど、黄昏って、とても色味の強い時間帯というか瞬間だと思うんですよね。この作品はまさにそうで、色の薄いところからどんどん色味が強くなっていくような、そんな風に感情が高まって色づいていくような作品なんじゃないかなって、そんな風に僕は感じました。その景色やカラーをどう見ていくか、どういう気持ちで眺めるかによっても、黄昏も変わるし、感じ方も変わるし、そういう提示もこの作品内でされていると思いますので、この子たちの物語がどうやって色づいていくのか、ぜひともその過程を楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。
松岡:この作品の聴きどころとしては、年齢的にも時期的にもそうなんですが、みんな将来にむけて考えていく過程にあって、そのときにひとりひとりが己が出来ることをちゃんと突き詰めてやっていこうとしてて、若いんですけどプロ意識が高いというか、そういう面かなと。人間の生々しい感情の振れ幅や、ひとりひとりの役どころもすごくしっかり描かれている作品です。
あとはやっぱり、寿と真央が恋愛をしていく中での、恋愛の仕方であったり感情の揺れ動きであったりも、なかなかに生々しいものがあったりして。この子達って将来どうなっていくんだろうかってすごく想像が膨らむ作品なので、最初から最後まで全部楽しんでいただけたらなと思います。「黄昏アウトフォーカス」よろしくお願いします。
──ありがとうございました!(前列左から、内田雄馬さん、松岡禎丞さん、中澤まさともさん)
posted by Ginger Records at 18:00|
黄昏アウトフォーカス