2019年06月07日

「美しい彼」アフレコインタビューvol.1

ドラマCD「美しい彼」
ぴかぴか(新しい)発売まであと3週間!ぴかぴか(新しい)


卑屈な底辺ぼっちが、気まぐれで傲慢なキングに
身も心も捧げたいと恋焦がれるスクールカーストLOVE!
大人気シリーズ、ついにドラマCD化


暗くて無口で友達もいない、クラス最底辺の高校生・平良。
そんな彼が一目で恋に堕ちた清居は、
スクールカーストの頂点に君臨するキングだった。

凪良ゆう先生の書き下ろしショートストーリー
ブックレットに収録しての豪華仕様で6月28日発売ですグッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)



本日は、
清居奏役・斉藤壮馬さん&平良一成役・小野友樹さん
アフレコインタビューをお届けいたします。

2枚組というボリュームを最後まで丁寧に演じていただいた
斉藤壮馬さん&小野友樹さんのお二人が、
清居と平良をそれぞれに演じてみての思いや
お気に入りシーンやカワイイポイントについて
楽しく語っていただいたフリートークは
アニメイト特典CDに収録されていますひらめき
さらにアニメイト特典CDには、
ショートストーリー「月齢14」を音声化したミニドラマも!
こちらはなんとどんっ(衝撃)20分超どんっ(衝撃)の長さでお届け!
付き合い始めたふたりの甘酸っぱくもラブラブな関係を
じっくりたっぷりと楽しんでいただける内容となっております黒ハート

特典はなくなり次第終了となりますので
気になる方はぜひ、ご予約くださいませ!るんるん
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それでは斉藤さん&小野さんのインタビューをどうぞぴかぴか(新しい)

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――収録を終えてのご感想をお願いいたします。

小野:小野友樹です。平良役をやらせていただきました。2枚組と大ボリュームではあったんですけれども、キャラクターを通してストーリーを1つ1つ追っていくと、終わってみればあっという間でした。……が、やっぱり平良くんとしていろいろ感じてたんだなと思うのが、初めてここまで気持ちが疲れたと言うか心にきています。あと、肩が痛くて、早くマッサージに行きたいです(笑)というくらい、気持ちも力も込めてやりきらせていただきました。

斉藤:僕もちょっと左肩が…。

小野:ほんと?俺も左なんだよなぁ。

斉藤:清居役の斉藤壮馬です。さっきトークでも言ったのですが、各々のモノローグやナレーションが文章の流れとして非常に美しくて、一読するとすっと内容が入ってくるリズムが素敵だなと思いました。実際に演じてみるとなると『平良から見た清居像』と『清居の内面』には結構ズレがあって、そのズレがこの話のひとつの肝ではあるということを感じつつも、第三者的目線になりすぎない、あくまで清居としてそこに没入していく、という点では全編を通してすごくバランス感覚が要求されるなと思いつつ、演じさせていただきました。すごく刺激的で、楽しい収録でした。

小野:(肩を)揉めば揉むほど他の部位も痛くなってきた……どうしよう(笑)というくらい、気を遣って演じていたんだなという感じがありますね。大胸筋が痛いです。

斉藤:これはぜひ書いていただきたいですね、「大胸筋を揉みながら」って(笑)

小野:芝居で気持ちをぶつけるときに、特に相手の方を向いて芝居するって必要はなかったりするんですね。気持ちがちゃんと向いていれば。でも今回、僕は普通は左側に台本持ってやるところを壮馬に合わせて右側に持ってやったりしていたので。

斉藤:そうでしたね、ありがとうございます。

小野:そのせいで無理がきているかもしれないです(笑)でもそれくらい、気持ち以上に身体も向かっていかないと、と。言葉をどもらせている平良には、きっとそれだけ伝えたい気持ちがあるのかなって思っていたので、より壮馬に、清居に、気持ちと言葉を届けたいという思いから、そうしていたのかなと思います。

――小野さんが平良を演じる上で、印象的だったことや気をつけた部分を教えて下さい。

小野:どもるっていうものを、ただの表現の中でやってしまうのもちょっと違うなという思いもあって、最初に音響監督さんと相談をして調整させていただいた上で、本編のお芝居に入っていきました。ナレーションやモノローグでも、どのくらい平良度を残すかというところも相談したりと、平良に関しては本当に細かいところまで調整をしながら、芝居をさせていただいた感覚があります。なので、気をつけたところとして挙げてしまうと『全部』になってくるのかなと。それくらい繊細に、細やかなところも表現してあげたいキャラクターだなと思いながら演じさせてもらいました。

――斉藤さんから見て、小野さんが演じる平良はいかがでしたか?

斉藤:小野さんが仰っしゃるように、伝えたいことや思っている気持ちが溢れ出てくるけど上手く言葉として表現できないというところが、音としてすごくぐっとくるものがありました。それでいてこの作品において、清居はキングって言われるくらいかっこよかったりはするんですけど、ある意味パーソナリティはそこまで突飛ではないんですよね。やっぱり平良という存在がかなりオリジナリティのあるキャラ造形がなされているので、隣に立っていることで、すごくメリハリを感じました。迫るときは意外とすぐくる、というか、平良は一歩踏みこんでこないと思っていたら、清居が思っていたよりもすっごく大きな一歩が急にくる、そんな平良の読めなさというか。だからこそ清居も、そう感じないようにと思っていても、だんだん平良が気になってしまうというところがあるのかなと思いました。

――斉藤さんが清居を演じる上で、印象的だったことや気をつけた部分を教えて下さい。

斉藤:DISC1とDISC2で、清居の見え方はかなり変わってきているのかなと思いました。清居の子供時代が描かれたことで、これは僕が個人的に感じたことなんですけど、やっぱり彼のコミュニケーションの仕方には「さみしさ」みたいなものがあって、それを言葉にせずとも、本当はたぶん子供のときから「さみしいんだね」ってことを誰かにわかってほしかったのかなと。だから、平良みたいに盲信的に自分を崇め奉ってくれる人を利用してやろうという気持ちになったのかなと思うんですけど、平良と関わっていくことで、たださみしさを埋めるための存在じゃなくて、代替可能な存在じゃなくて、「平良にそういう気持ちをわかってほしいんだ」という気持ちへの移り変わりがあるところが、自分と同じというよりは、丹念に流れを追っていくことですごく共感できる部分があるなと思いました。なのであえて、外に対してのキング的なポーズと、内心の誰かにさみしさを認めてほしいしわかってほしいっていう気持ちのギャップみたいなものを並行させて、最後の想いが通じ合ったシーンで、それがかわいさといいますか、いじらしさみたいな感じで出ればいいな、という方向性でやらせていただきました。

――小野さんから見て、斉藤さん演じる清居はいかがでしたか?

小野:最初は率直に、キング清居の声がもうちょっと多少低めでもいいのかなっていうイメージが俺の中の感覚としてあって、そこでさぁ当日、壮馬でどうなる?って思っていたんです。けど、よくよくこのキャラクターを紐解いていくと「あっ、だから壮馬なんだ」って思えるような、やっぱり随所に溢れ出ちゃうかわいさがある。ふんだんに内包しているからこそ溢れ出てしまうかわいい汁。

斉藤:かわいい汁(笑)

小野:かわいい汁みたいなやーつが、やっぱりこのキャラクターには大切なんだなって思いました。

斉藤:僕もそれは思いました。最初に清居をテストしたときにはもうちょっと低めにしたんですけど、そうするよりはこう……というディレクションで。

小野:それも「そういうことだったんだ!ガッテン!」て、後半に進むにつれてあらためて感じました。中でもやっぱり「その手があったか」のあの清居(笑)

――清居が平良にわざと間違い電話をかける、小野さんお気に入りのシーンですね。

小野:お気に入りですね(笑)「これは間違い電話だ。俺からしたんじゃない」みたいなことを言い聞かせながらスーハー深呼吸して「(作った声で)もしもし」っていうあの感じ。

斉藤:(清居も)言っちゃってますからね。「別におまえに用があったわけじゃないんだけど」みたいな。

小野:バレてんぞ!?

斉藤:平良以外だったらバレてますね、たぶん(笑)

小野:ほんとだよね、言っちゃってるもんなぁ(笑)

――清居に対して熱狂的な愛を捧げる平良でしたが、お二人が何か熱狂的に好きになったものはございますか?

小野:最近で言うとねー…どうしても熱狂的に好きになってしまったものは「quantum stranger(※斉藤壮馬さんのアルバム)」ですかね

斉藤:(笑いをこらえる斉藤さん)

小野:あるときたまたま出会ってしまったCDなんですけど、どれも素敵な曲でどんなやつが作ってるのかなってちょっと気になっています。すごい独特の世界観を持っていて…。

斉藤:ふふふ(笑)

小野:マジにそうなんですよ。まさに壮馬のライブも見に行かせていただいた後で、その壮馬とまたこうしてサシで感情のやり取りが出来るっていうのは、感慨深いものがありましたね。

斉藤:ありがとうございます。本当に小野さんは連絡を下さって「アルバムのこの曲が好きなんだ」みたいなことも言って下さって。

小野:俺きもいやつじゃん!あっ、だから俺、平良!?

斉藤:いやいやもう愛がすごいと思って。ライブ当日も来て下さったんですけど、自分の作ったものや、出させていただいた作品を、「これ、俺好きだよ。いいね」って先輩が純粋に言って下さるっていうのは本当にありがたいなと…。僕も質問に答えると、さっきフリートークでも話したように高校時代はやや斜に構えた人間だったんですけど、趣味でバンドをやっていました。声優という仕事を知る前からたまたまバンドをやっていて、そのときから曲を書いていて、そのときに書いていた曲とかを、そのままは使っていないんですけど今また新しく形に出来ているのもありますし、高校時代のときはバンドに熱中してたかなって思います。

――斉藤さんが熱中されていたものが、いまの小野さんを熱中にさせているんですね!

小野:やっぱ俺は平良だなぁ。ぴったりだわ、このキャスティング。ありがとうございます!

――最後に、楽しみにお待ちいただいている読者の皆様に向けてメッセージをお願い致します。

小野:収録を終えたいま、早く皆さんへ聴いてほしい気持ちが強くあります。小説からドラマCDにさせてもらって演じさせていただいたところで、モノローグや独白部分もたくさんあって、CDを聴いていても、かなりキャラクターの感情の内側ものぞけるような、そんな部分も感じてもらえる仕上がりになるんじゃないかなと思います。2枚組ということですが、おそらくあっという間なんじゃないかなって思いますし、この世界観の中で、ふたりがどんな風に気持ちを築きあげ育んでいくのか、というところに思いを寄せて聴いていただけると嬉しいです。

斉藤:本当に楽しくやらせていただいて、刺激的な現場でした。この「美しい彼」というタイトルがすごく素敵だなと思うんですけど、一般的に言ってきれいなものやきらびやかなものだけが美しいのかと言われるとそうではないと思うんです。例えば、平良くんが清居にもらった小銭を集めていて、それを入れているのが宝箱なんだ、と言うような、結局なにに美しさを見出すのか、ということが、平良と清居という2人の人間を中心としてすごく丹念に描かれている作品だなと思いました。なので、その世界に自分が声でより彩りを与えることが出来たら、それは本当に幸せなことだなと思いながら収録させていただきました。そして我々の芝居にSEだったり音楽だったりが足されて「美しい彼」のドラマCD版の世界が出来上がったときに、それはどんな美しさを皆さんに感じていただくことが出来るんだろうと、すごく楽しみにしています。またドラマCDを聴いていただきながら原作も読んでいただいたりすると「あっ、原作だとここはより細かく、こういう風に書かれてるんだ」とか、相互的な楽しみがあるのかななんて思うので、ぜひ原作のほうと合わせて、繰り返し楽しんでいただければ幸いです。よろしくお願いします。

――ありがとうございました!

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(左から、小野友樹さん、斉藤壮馬さん)



次回は小山和希役・堀江瞬さん
インタビューをお届けします!どうぞお楽しみに!
posted by Ginger Records at 20:00| 美しい彼