ドラマCD「かしこまりました、デスティニー」<side:Master>発売まであと1週間!
運命の番であるαとωの恋を描いた<side:Master>のWebCM、ただいま公開中です!
発売までもうしばらくお待ち下さいませ。
今日は東條葵役の鈴木裕斗さん、西園寺次郎役の畠中祐さんのロングインタビューをご紹介いたします!
――収録を終えての感想をお願いいたします。
鈴木:この作品を演じさせていただくことが決まって、原作を読ませていただいたんです。そこで初めてこのオメガバースという設定を知ったんですけれど、この設定があることによって普通のボーイズラブの作品とはまた違った奥深さがあるんだなと思って、収録をとても楽しみにしていました。それに、相手が長い付き合いのたす君だったので…。
畠中:そう、長い付き合いなんですよね。
鈴木:ねー。今まで、いろんな現場で一緒にやってきたたす君、それに前野さんと興津さんというとても頼りになる先輩方も居て、本当に素敵なキャストさんに囲まれてこの作品の世界観に入り込むことが出来ました。熱くなったり胸が締め付けるように切なくなったりを、葵君を通じて実際に感じながら声に乗せることが出来たので、自分の中でも記憶に残る作品になったなって、いま、改めて感じています。
畠中:僕にとっては初めてのボーイズラブ作品で、さらにオメガバースっていう設定があって。初めは想像がつかなかったんです。設定の説明を読んでみても、難しくて、え?どういうことなの?って…。
――設定を理解するまではちょっと難しいですよね。
畠中:そうなんですよ。でも物語を読み進めてみると、家柄とか立場の違いとか、出生の偏見とか差別とか、そういう障害がある恋って今の社会でもあり得るだろうし、ちょっと昔ならなおさら一杯あったと思うんです。こういう何かを乗り越えていく物語は、読んでいてとても感情移入しましたし、自分もこういう風に何かを切り開いていく人になりたいなと気持ちを動かされました。物語としてとても面白くて、この作品に出合えてよかったと思いました。
――では、それぞれ演じられたキャラクターの印象はいかがでしたか?
畠中:次郎は、とても真面目奴なんですよ。なので次期当主として家を継がなくてはいけないという自分の立場をすごくわかっているんです。でも、若さもあってそれに抗いたい気持ち、葵に対する感情もとても揺れ動いていて、すごく人間臭いキャラクターだなと思いました。
鈴木:今日、マイクの前に立って他の方と掛け合いをさせていただいて、自分が思っていた以上に葵は真っ直ぐで色々なしがらみを受け入れて進んでいっているんだという強さを感じました。
ひたむきさとか、明るさで他の人間を照らすような存在なんだけど、その中に憂いや気品もあって、そういう葵というキャラクター性の繊細な部分を表現したいなと思って演じました。
――葵は外見は可愛らしいですが、内面は実はしっかりしていて男らしい部分もありますよね。
鈴木:そうですね。思い切りの良さとか、行動力があるところとかは、実は一番男らしいのかもしれないなって思いました。
――先ほど、オメガバースプロジェクトの設定の話題が出ましたが、もしご自身がα、β、Ωになるとしたら、どれがいいですか?
鈴木:おおー。どーしましょう、これ笑
畠中:うわー、むずいなぁ〜笑
鈴木:でもさ、正直、βちょっとはつまんないってとこない?
畠中:うんうん。βはね、普通ですもんね。
――そうですよね。でも普通が一番、という意見もあったりして。
鈴木:でもね〜。うーん…
畠中:どうどう?どうですか?
鈴木:僕的には、やっぱり…Ωですかねぇ
畠中:おお!Ωですか?
鈴木:そう。僕はね、このフェロモンを持っているっていう設定に惹かれるところがあるんですよね。
畠中:ああ〜
鈴木:こう色々あって虐げられたりとか、大変なところはあると思うんですけど。でも、きっとドラマティックな人生が送れそうですし、。人を魅了し続けられる存在であるなら…。
畠中:へー。そうかぁ
――畠中さんは、どうですか?
畠中:うーん、僕は、そうですねぇ。いや、αは絶対イヤですねぇ。だって、こんな社会で大きなプレッシャーを背負って生きていきたくないなぁって。βでもいいかなって思ったんですけど、今の話を聞いたらやっぱΩいいかなって。
鈴木:あはは。そうなんだ。
――お二人ともΩですか!
鈴木:オメガ同士?(笑)
畠中:ほら、なんかこう、虐げられたところから這い上がってやろうぜ、みたいな。そういう闘志がわきますよね、オメガは。
鈴木:ああ、そうかもね。だからこそ葵も強いもんね。
畠中:そうですよ、芯があるんですよ。弱いからこそ強いというか。そういうものを持っているΩがいいなと思って。一番、人の気持ちをわかったりとか、そういうことが出来る人が多いんじゃないかなって思うんですよね。
鈴木:そうかも、そうかも。一番、人の心の変化みたいなものには敏感かもしれないですよね。
――では、畠中さんから見て鈴木さんはα、Ω、βだとどれっぽいと思いますか?
畠中:いやーー、αじゃないですかぁ(笑)
鈴木:うそやーん(笑)
畠中:いや、結構エスなところあるじゃないですか。エスない?
鈴木:うーん、あるとは思うけど…
畠中:だって今日、一緒に演じてて、あれ?逆転しちゃう!?逆転しちゃう!? って…。
鈴木:いや、それは俺がエスじゃなくて、たす君がエムエムなんだよー。
――じゃあ、鈴木さんから見て畠中さんは?
鈴木:エムエムだからΩかと言うと……Ωじゃない。
畠中:Ωじゃないんだ。
鈴木:Ωの性質を持っている気はするんだけど、まだ表に出てない気がするんですよね。この世界だったら、出てなきゃいけないんですけどね。だから、何かといわれると……βかなぁ…。
畠中:β!? ってことは普通??
鈴木:こう、Ωが発情してしまっても、それを受け止めつつも理性でコントロール出来るβの感じがあるかなって。たぶん、収録中に僕の演技を受け取ってさらに自分の気持ちを乗せて応えてくれてると感じたからかも。
――<side:Butler編>の宮内は、βだからこその葛藤のお話ですよね。
鈴木:βだからこその悩みもありますよね。
畠中:うんうん、そうですね。
――<side:Butler編>の印象はいかがでしたか?
畠中:執事の二人が、可愛く見えてきますね。年上だし、ずっと見守ってきてくれた二人なんですが、そんな二人の恋愛には不器用なところが可愛くないですか? 素直になれないところとか。見ていて愛しく感じましたね。
鈴木:西園寺太郎役の一条さんも仰ってたんですけど、Master編とButler編で物語の方向性が違っていて。どちらもとてもドラマチックなストーリーなんです。葵たちよりも大人な二人なんですが、恋をしたときは誰でも子供になるんだなぁっていうのを二人のやり取りを見ていて思いました。
僕は葵を演じていて、ずっと宮内に支えられていたんですけど、Butler編で宮内が葛藤している姿を見たら、たす君も言っていたように、二人のことが愛おしく思えましたね。
――では、最後に【運命】が大きなテーマの作品ですが、お二人は何かに【運命】を感じたことはありますか?
鈴木:僕は本当に、たす君の初めての相手が僕であったってことですね!
畠中:おおー!
鈴木:たす君は本当にまっすぐで常に全力で熱くて、僕の中ですごく心惹かれる存在なんですよね。
畠中:ありがとうございます!
鈴木:なので、今回メインの掛け合いを二人ですることができたのは、僕の中では運命ですし。たす君から、たくさん刺激を受けました。僕もそんなにたくさんやってきたわけではないですけど、たす君の初めての作品に立ち会えるのが、このタイミングなんだっていうのがすごく運命的だなと。役柄的には、僕がリードされる側でしたけど、たす君は初めてのBLドラマCDだから、僕が少しでも役に立てることがあれば!と思って現場に立ってました。
畠中:僕は今ままで、こういうジャンルをよく知らなくて、どんな世界か知らなかったんです。でも知らないからこそ、やってみたくて。自分からやりたいって言って、今回演らせていただいたんです。そこで、飛び込んだ先で、まさか、俺が事務所に入りたての時からずっとお世話になってる裕斗さんと組ませてもらえるなんて思ってもみなかったし。しかも、まさか俺が攻だとは思ってなくて。
鈴木:あははは、そうそう、自分もびっくりした! 相手がたす君って聞いたときに、あれ?まさか自分が攻なのか?と思ったら受だった。
畠中:だよね。だから、飛び込んでよかったなって。これは運命的な出会いができたって、大げさじゃなく思いました。作品を通して心を動かされる瞬間がたくさんあって、それは男も女も関係ないっていうのが、自分としては新しい発見でした。恋をしてしまったら、関係ないんだなっていうのを掛け合いの中で感じていけたのは、自分の中でも発見だし運命だし、楽しかったですね。
鈴木:あとはあれですね。実際に自分もそういう運命の出会いをして恋愛をしてみたいってところに落ち着きますね(笑)。
畠中:そうそう。そうですね。運命の出会いしたいなって。なんか、現実の世界でも恋愛することって大事なんだなって感じさせてくれました。
――それでは、最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
畠中:僕の初めてのBLドラマCDなので、お聞き苦しいところとかあったかもしれませんが、そういうところも含めて自分の初めてをおいてきたつもりです。この「かしこまりました、デスティニー」、とても素晴らしい作品で、自分が心揺さぶられる瞬間の、そのまま気持ちを込めてのせました。僕が感じたように聞いてくださった皆様が、ときめきとか心動く瞬間があったりしたら嬉しいです。たくさんの人に聞いて頂けたらと嬉しいです。
鈴木:この作品のドラマCDの告知が解禁されてから、本当にたくさんのファンの方から反応をいただいて、とてもこの作品が愛されているんだなって実感しました。なので、このドラマCDを良いものにしなきゃいけないなと使命感を持って、収録に臨ませていただきました。実際の収録現場でも、それぞれが本当にキャラクターに入り込んで、切なかったりコミカルだったりと、とても充実した収録ができたと思います。「2016年、一番ドラマチックな恋」って原作の本に書いてあったので、このドラマCDは「2017年、一番ドラマチックなドラマCD」になっています、と…。
畠中:おお!
鈴木:うん。大きな声で言いたいなと思います!
――ありがとうございました!
次回は、さちも先生のアフレコレポートをご紹介いたします!