

不良で一匹狼の寿と、映画を愛する真央。
高校の寮でルームメイトになったふたりは、
とある3つの約束をし、お互い仲良くやってきた。
高校2年生の春。映画部での
新しい映画制作が始まったことをきっかけに、
ふたりの想いが、関係が変わっていく物語

内田雄馬さんに演じていただいた寿は
なにを考えているかわからないミステリアスさとクールさ、
他人と距離をとったままのどこかさびしい気配、
そして、真央の前でみせる甘えや心の弱さ、
それらが絶妙なバランスでミックスされていて、
とにかくかっこいいんです


そんな寿だからこそ、物語が進むにつれてみえてくる
真央によって心乱される様子や、
余裕なく真央を求める熱っぽさには
間違いなく心をわしづかみにされてしまうことでしょう

そんな寿が心を許しているルームメイト・真央は
松岡禎丞さんに演じていただきました

温厚で真面目ですが、まっすぐカメラを見つめる瞳に感じる芯の強さ。
映画へひたむきな情熱を注ぐあまり色恋には疎い真央の
初めての感情へのとまどい、悩み、そして喜びと悲しみ。
恋心に向き合うことで、繊細に、ときに弱々しく揺れ動く真央の感情が
松岡さんの演技によってますます心に沁みいるものになりました

ときどきぽろっと溢れるズレた発言もかわいく、
そのギャップにも愛しさ100点満点


真央と寿を取り巻く個性的な映画部の面々も
ふたりの物語には欠かせません

映画部で監督・脚本・編集を担当する
市川義一を演じるのは、中澤まさともさん。
映画への情熱ゆえに頑固な変わり者

だけどどこか憎めない市川を、
愛嬌たっぷりに生き生きと演じていただきました!
恋とは。愛とは。仲間とは。市川が問いかけ語る言葉は
真央と寿の物語と重なっていき、じんと胸に響いていきます。
市川を支える助監督・ルナ役は市川蒼さん。
ちょっぴり毒っ気のある市川へのツッコミが
きらりと光ります

ルナの双子で記録係・テルは柳晃平さんに。
無口なテルの「……」のセリフひとつひとつに
双子らしい存在感をこめていただきました


そして100の仮面を持つ男こと、演劇部のホープ・本條を
演じていただいたのは大塚剛央さん。
得が高すぎる本條のイメージをピタリ!と表現して下さいました

『理想の委員長(受け)』を演じるシーンにもぜひご注目ください

じゃのめ先生の美しいタッチで描かれた
原作コミック「黄昏アウトフォーカス」の世界観を、
キャストの熱演、音響効果、音楽、と、
映画のように様々な人達の力を合わせることで
ひとつの音声ドラマとして表現することができました。
しっとりと心に染み込みながらも、
未来にむかって明るい気持ちになれるお話です

黄昏の光のグラデーションのように
ふたりの気持ちが混ざって溶けて新しい色へと変わっていくさまを
何度でも楽しんでいただけますように
